« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

2018年5月

珍客 シアトルからのお客様 ~日本人が忘れたもの~

かっての 江戸っ子的東京っ子は
満足の買物を終えると ほぼ一様に言った
殿方は「釣りは要らないょ
取っといてくれ」と 小気味よい口上で〆た

ご婦人は「ご面倒掛けたわネ
サショウ ダケドそちらへ」と
これ又 粋だった
この手の方は 昭和の時代迄の存在で
今や ほぼ絶滅危惧種である

対する商人も
『ハンパは タネ銭に お預け致します』と
端数のオマケをしたり
特段の事情に『算盤を忘れまして』と
お客様の懐具合に合わせ
値引商いをしたものだが
これ又 近頃 パンダかトキのタグイで
希少な骨董的生物になったようだ
ワガひらさわ83歳店主は
そのタグイ 折々番頭サンに
ニラマレル事シバシバである

某日 午前10時半朝食
コーヒーひと口の所へ 店員Mさんが
顔を出した
「外人さん4人さん 浴衣のお買物です」
「二階展示室にしましょうか」と聞かれた
『そうだね お楽しみに
振袖も見て頂いて!』と私
Mさんは ご主人のお仕事で
海外生活が長かった
言葉も十分 お選びも浴衣なら
任せて大丈夫と思っていたら
コーヒーふた口目に?→
室内電話で呼出し→二階行だが→
体調不調『ヨッコラショ』と→車椅子→
二階へのリフトに『ヨッコラショ』→
二階専用車椅子に乗換え『ヨッコラショ』→
ヨッコラショ ヨッコラショの連チャン移動だ

1_20180418_12_49_20


外人サンは男女4人
二組ペアと思ったら
ホテルで知り合った仲だそうだ
浴衣お買物は 身長195㌢の男性
マサに(車椅子から)見上げるような
巨漢である
当然だが 既製品の【仕立上り浴衣】では
ツンツルテン テンデ サマにならない
「土産だから これでヨイ」と外人サン
 『売れればヨイでは のれんがスタル』と
店主 通訳Mさんの意訳らしい説明に
大きく頷いたOKサインの外人サン
あれこれ迷われたが
粋な縞柄の東京本染浴衣を選択された
さて仕立が大至急
仕立屋さんに店主が掛け合いで
外人サン滞在中の二日間で
ご納品にこぎ着けた

店主『ペラペラプリント外国製浴衣は
国辱物?』だと気炎を挙げ
『日米親善ダカラ?』と
ゴ機嫌ジョークで オ値段大勉強
仕立代角帯を含め
合計金弐萬九千数百円也にした

2_20180415_11_12_02

3_20180418_11_19_12

お会計のMさん 素っ頓狂な声を上げた
「社長! オツリは 要らないと
仰ってマース」
『折角だから 頂いてオキナサイ?』~~
サービスに「扇子を差し上げて」と
指示したら シアトルから来日された
お客様ニックさん 両手広げて
大喜びだった が 一件落着とは
ならぬ後日談 続々だった

4_20180418_11_42_28

続きを読む "珍客 シアトルからのお客様 ~日本人が忘れたもの~"

| | コメント (0)

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »