« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月

戦争と天皇 二

【大日本帝国無条件降伏調印式】
戦艦ミズリー号上の敗者日本代表団は
重光外相の黒の礼服 他全員礼服正装
勝者の連合国代表団は 略装シャツ姿
幼な心に彼我歴然の差が悔しかった

――――――――――

【一億総ざんげ】昭和20年8月17日
東久邇宮内閣の声明
「……国民の道義のすたれ……
天皇陛下の承詔」
~~私ら何を懺悔するんだと~~
父が憤然としていた様子が記憶に鮮明だ

「一死大罪を謝す」と阿南陸相が割腹自殺
お公家さん(優柔不断)の近衛文麿が
服毒自殺
杉山元帥拳銃自殺
杉山夫人は白の死装束で
服毒後短刀で首を突き自刃
東條英機自殺未遂

【マッカーサー 天皇陛下会見】同9月27日
略服昂然とマッカーサー
黒礼服の天皇陛下の写真

【天皇人間宣言】敗戦翌年一月元旦
「現人神から人間天皇に」
それは衝撃的な発言とされた
だが 後年仔細に文章を読むと
明瞭に人間宣言を述べてはおられない

【東京裁判】昭和21年5月~48年11月
戦犯絞首刑7名

【新憲法発布】昭和21年11月3日
主権在民 男女同権 戦争放棄
*天皇制明治憲法破棄*

【天皇陛下地方巡幸】昭和22年2月19日
マセタ軍国少年だった私の誕生日に
神奈川県に天皇陛下が
地方への行脚を始められた
天皇の御所作は
機械人形のようにぎこちなく
御応答必ず「あっそう」の仰りかたは
一種流行語のようにもなった


昭和天皇の生真面目な御人柄
一筋な海洋生物御研鑽
「雑草と言う名の草は無い」の至言
その何れにも 私は昭和天皇の総てに
敬意を捧げるのだが
ただ一点わだかまりがある

戦時下 三軍の長として
一億国民の長としての
出処を御考えになるべきが
さまざまな節目に
御退位をなさらなかったのは
何故なのかなのである

幾つもの節目があった
【東京裁判】【講和条約締結】
昭和天皇御退位への御決断なき経緯が
その後の 日本の政治風土に
出処進退に 決然明瞭が欠ける典範に
なったのではないか
との思いが私にはある

そして
「堪えがたきヲ堪え 忍び難きを忍び
以って万世の為に太平を
開かんと欲す~」の御言葉に
私は今なおこだわりを抱いている


今上天皇 美智子皇后お二方が
天皇家のある種『負の遺産』に対して
真摯に向き合い 負の遺産の償いに
献身ご努力の御姿を 私は
常々涙ぐましい思いで拝している

| | コメント (0)

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »