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2014年5月

由紀さおり45周年記念コンサート

ほの暗い闇に 一条の光が射して
屹立した大樹の桜が ほの見える
ひらひら ひらひらと
ひとひらの花びらが 愛おしく舞い落ち
息をのむ ひと呼吸
一転 煌々たる照明がつき
らんまん万朶の櫻花が 降りしきり
花吹雪に変幻する
櫻大樹のほこらに スポットが煌めき
♪さくら♪さくらの のびやかな唄声が
聞こえて
由紀さおりさんが“ほこら”から登場
「緋桜地色に 桜の花びら模様」の
きもの姿だ

【由紀さおり45周年記念コンサート】
オープニング 鮮烈な猿之助演出
見事な冴えだ

♪さくら さくら に続き ♪宵待ち草
そして昭和初期からの歌謡曲を
歌い継ぐ構成は懐かしくも 愉しい
年配の方が多い客席の 頭が揺れる
共感の想いなのだろう

しばしして 語りが入った
だが いささか ゆったりで ながい
~~ 長すぎる
由紀さんの優れた魅力は
透明な声と明晰な日本語にある
観客を魅了する由紀さんの持ち味は
瞬発する語彙の駆使であって
世話場の口説は“にん”ではない
~ 演出猿之助の 若さか 欲張りか ~
と隣席のK君と顔を見合わせた

やがて瞬時の間を措きバンドに
津軽三味線が加わった
只今売出し中の兄弟の 弟らしい
軽やかなバチさばきは今風で面白い
由紀さんが無地のきものに着替えた
古語の色名は
「薄さくら色」計算づくなら
『粋』そのものだ 十数曲を歌い終え
一幕が下りた

幕間に 津軽三味線独奏~~
やがて第二幕

越地吹雪の持ち歌
フォーク ポピュラー
これでもかの幅広いジャンルを
歌いこなす
由紀さおりの芸域の広さに
観客の誰もが圧倒され
合間々々の軽快なジョークとコメント
観客の誰もを飽きさせない
『たぐい稀な由紀さおりの資質だ』

― 華やかに幕が下りた 

沸き立つアンコール そしてアンコール~
数えてないが三十数曲 ―
歌いきったろうか
余韻に浸りながら 由紀さおりさんの
これからは この先は~ と ふと考えた

― 万朶の桜吹雪は 人を酔わせる
だが  ひとひらの 宙を舞う花びらも
人を陶酔させる ―

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